2025/08/05 12:23

【チョークレバーの正しい使い方について】

エンジンの状態(冷間始動・再始動など)に応じて、チョークレバーを適切に操作することで、エンジンの始動性や耐久性が向上します。以下に使用手順と注意事項をまとめました。

① 冷間始動時(エンジンが冷えている状態)
チョークを閉じる(チョークON)
 チョークレバーを「閉」の位置にします(Choke、または「▲」マーク)。吸気量を制限して混合気を濃くし、エンジン始動を助けます。

始動操作
 スロットルレバーを少し引き、リコイルスターターまたは電動スターターでエンジンを始動します。始動直後は回転が不安定なことがありますが、正常な現象です。

チョークを徐々に開ける
 始動後、10~30秒程度(外気温により調整)、エンジンが暖まってきたら、チョークを半開または全開にして、混合気が濃くなりすぎないように調整します。

② 再始動・温間時
チョーク全開のまま始動
 エンジンが十分に暖まっている場合は、チョークを閉じる必要はありません。チョークを閉じたままだと燃料が濃すぎて、始動不良や黒煙の原因になります。

③ 運転中の調整
過渡期対応
 始動直後にエンジンが振動したり、加速しづらい場合は、チョークを半開で少し運転し、温度が安定してから全開にしてください。

高負荷運転時
 作業中は必ずチョークを全開にしてください。閉じたままだとパワー不足や燃料消費増加、エンジン故障の原因になります。

④ 注意事項
長時間のチョークONは避けてください。燃料の不完全燃焼によって、スパークプラグやシリンダーが汚れる可能性があります。

「リコイルスターターが重く、エンジンがかからない」

【想定される原因】
① エンジンオイルの入れすぎ
→ オイル量が多すぎる場合、内部圧力によりエンジンの動作に支障をきたすことがあります。
おすすめのオイル量は、オイルゲージの「H」表示の真ん中あたりまでで、「H」ラインを超えないように少し余裕を持って調整してください。

② リコイルスターター部に異物混入
→ リコイルが異常に重い場合、スターターカバー内に異物(泥・砂・破片など)が入り込んでいる可能性があります。
お手数ですが、スターターカバーを外して内部の状態をご確認ください。

(高圧洗浄機の場合)③ 内部圧力が残っている可能性
→ 洗浄機内部に圧力がたまった状態ですと、エンジンがかからなかったり、リコイルスターターが重くなることがございます。
その場合は、洗浄ガンのグリップを数回握って圧力を解放してから、再度始動をお試しください。

「エンジンがかからない」

【想定される原因】
① エンジンオイルの入れすぎ/足りない
おすすめのオイル量は、オイルゲージの「H」表示の真ん中あたりまでで、「H」ラインを超えないように少し余裕を持って調整してください

② 規定のエンジンオイルを注入していない

③燃料量が足りない

④始動時チョーク位置の問題
夏期やエンジンが温まっている場合は「チョーク」位置の移動は不要です。

⑤燃料タンクつまみが「OFF」の位置にした

⑥エアクリーナー汚れ

⑦リコイルスターターを引く力/長さが足りない